~ぴよまる、“ちょうどいい”のむずかしさに気づく~
🐥ぴよまる:ねぇ、にわのとりさん。うちの会議室、いつも空いてる気がするんだけど…もったいないのかな?
🐔にわのとりさん:おぉ、それはまさに「供給評価」の出番じゃ!
建物や設備が“必要なときに、必要な分”提供されているか?――それを見極めるのがこの評価なんじゃよ。
🐶うらのいぬさん:つまり、“ムダに余ってない?”とか、“足りなくて困ってない?”をチェックするんだワン!
🐱うちのねこさん:オレのゴロ寝スペース、6か所あるけど使ってるのは2か所だけニャ…
🚚 供給評価とは?~必要なものを未来まで届けるために~
🐔にわのとりさん:「供給評価」は、施設やサービスが適正な量・場所・タイミングで提供されているかを評価するものじゃ。
主な視点は以下のとおりじゃ。
チェック項目 | 内容・見るポイント |
---|---|
① 面積の有効活用 | オフィス・会議室・倉庫などが無駄なく使われているか? |
② 稼働率 | 設備や空間がどれくらい稼働しているか?遊んでいないか? |
③ サービスの適正提供 | 清掃・警備・受付などのサービスが、過不足なく行われているか? |
🐥ぴよまる:へぇ~、使ってるかどうかって、意外とちゃんと見てなかったかも!
🐱うちのねこさん:“あるけど使わない”って…もったいないけど安心でもあるニャ…。
🐶うらのいぬさん:そうなんだワン。“余裕”と“無駄”の間をどうバランス取るか、それがポイントなんだよ!
📋 評価のしかた~施設をやさしく見つめよう~
🐔にわのとりさん:供給評価では、こんなデータを使って分析するんじゃ。
データ項目 | 内容・チェックポイント |
---|---|
空間利用率 | 施設全体の面積のうち、どのくらい有効活用されているか(例:〇〇㎡中、△%が稼働中) |
予約率(会議室・設備) | 会議室や共用設備が、どれくらいの頻度で使われているか。予約システムの記録から確認できる。 |
サービスの提供頻度と満足度 | 清掃・警備・受付などのサービスが、どのくらいの頻度で提供され、利用者の評価はどうかを見る。 |
混雑・閑散時間帯の分析 | どの時間帯に集中・分散があるかを見て、効率的なサービス提供や空間の見直しにつなげる。 |
🐥ぴよまる:おぉ、数字で見ると「使ってる・使ってない」がはっきりわかるんだね!
🐶うらのいぬさん:それによって「減らす?増やす?レイアウト変える?」の判断材料になるワン!
🐱うちのねこさん:にゃるほど…オレの寝床も、実績データ次第で縮小の危機!?
⚖️ “ちょうどよい”こそ、価値ある使い方
🐔にわのとりさん:供給評価の目的は、“たくさんある”ことでも“節約だけ”でもない。
「必要なものが、必要なだけ、必要なときにある」ことじゃ。
🐥ぴよまる:建物も“過剰”でも“足りない”でも、どっちもストレスなんだね。
🐶うらのいぬさん:まさに!「ちょうどいい」は“使う人”にとっての快適と効率のベストバランスだワン!
📚 POINTまとめ
✅ 供給評価は、「使われ方・量・サービスの適正さ」をチェックする評価
✅ 空間利用率・稼働率・サービス実態から、無駄と不足を見える化
✅ “ちょうどよい”=価値の最適化を目指すのがゴール!
🐥ぴよまる:ボク、これからは“空いてるけど大事なスペース”とか、“使いすぎてるところ”もちゃんと気にしてみるね。
🐱うちのねこさん:オレ、あえて今日は3つ目の寝床に行ってみようかニャ…。
🐔にわのとりさん:それが“気づきの一歩”なんじゃ。建物は、使われてこそ価値を発揮するものじゃからな。
🐶うらのいぬさん:次は、いよいよ「FM評価のまとめ編」!
これまでの旅の総仕上げをするワン!
🎮次回予告:「FM評価のその先へ~未来をつくるヒントがここにある~」
~ぴよまる、建物の声を聴くラストミッション!~
🔗関連記事はこちら
➡第9章①:「FMの評価ってなんだろう?」
➡第9章②:「品格性評価ってどんなこと?」
➡第9章③:「快適性評価ってどうやるの?」
➡第9章④:「生産性評価ってどう見るの?」
➡第9章⑤:「安全性評価ってなにを見るの?」
➡第9章⑥:「耐用性評価ってどう考えるの?」
➡第9章⑦:「環境性能評価ってなにを見るの?」
➡第9章⑧:「満足度評価ってどうやるの?」
➡第9章⑨:「ファシリティコスト評価ってなんだろう?」
➡第9章⑩:「施設資産評価ってどうやるの?」
➡第9章⑪:「施設投資評価ってどう考えるの?」
➡第9章⑫:「ライフサイクルコスト評価ってなに?」