~ぴよまる、建物の“長い旅”に出る~
🐥ぴよまる:ねぇにわのとりさん。建物って、最初にお金かけたら、それで終わりなの?
🐔にわのとりさん:いやいや、ぴよまるよ。
建物には建てたあとにも、ずっとお金がかかる。
それをぜんぶまとめて考えるのが「ライフサイクルコスト(LCC)評価」なんじゃ!
🐶うらのいぬさん:今回は、建物の“人生トータル支出”を見て、コスパの良い選択を探る回だワン!
🐱うちのねこさん:オレのキャットタワー、初期費用安かったけど、爪とぎ部分だけ何回も交換してるニャ…
🏢 LCC=建物と一緒に歩む“生涯コスト”
🐔にわのとりさん:LCCとは、建物の一生(建設~解体)にかかるすべての費用を足し合わせて評価する考え方じゃ。
📌 LCCの主な構成要素
区分 | 内容 |
---|---|
初期投資費用 | 建設費、設計費、設備導入費など、最初にかかるお金。 |
維持管理費用 | 清掃・点検・保守・管理人経費など、日常的な運用コスト。 |
修繕・更新費用 | 劣化や故障に対する修理費、設備の更新・改修費など。 |
エネルギー費用 | 電気・ガス・水道などの光熱費。省エネ対策で大きく変わる! |
解体・処分費用 | 建物の役割を終えたときに必要な解体、廃棄の費用。 |
🐥ぴよまる:わぁ…建物って、最後までちゃんと見守っていく存在なんだね。
🐶うらのいぬさん:そう!だからFMでは「今が安い」じゃなくて、「一生のコストで見て安いか」を大事にするワン!
🐱うちのねこさん:オレも…長く使うものほど、しっかり選ぼうと思ったニャ。
🚩 LCC評価が役立つ場面~「今」だけじゃなく「これから」を考える~
🐔にわのとりさん:LCCは、こんなときに大きな力を発揮するんじゃ。
シーン | 内容・活用イメージ |
---|---|
設備更新時の選定 | 例:省エネ型設備と通常型設備のコスト比較。長期的な運用コストまで見すえて選ぶ! |
新築or改修の判断 | 新しく建てるべきか、今ある施設を直して使うべきかをトータルコストで比較! |
材料・工法選びの比較 | どの素材・どの工法が、耐久性・メンテナンス性・費用バランスに優れているかを検討! |
FM戦略の立案 | 維持・更新・運用コストを見える化して、施設全体の戦略的な管理計画を立てる! |
たとえば、初期コストが高くても運用費が安い設備なら、長期的にお得になる場合もあるんじゃ。
🐥ぴよまる:未来のために、ちょっと多めに投資するってことだね!
🐱うちのねこさん:LCC評価は、「今だけ」じゃなく「未来まで安心できる選択」をサポートしてくれるんだニャ。
🗺️ LCC=“未来の地図”~建物と歩む次の一歩~
🐶うらのいぬさん:LCC評価は、未来を考えるための「コストの地図」なんだワン。
最初から最後まで、全体像を見て選択するってすごく大事なんだよ。
🐔にわのとりさん:そうじゃとも。建物にとっての「持続可能な道」を探ること、それがLCCの真の目的なんじゃ。
📚 POINTまとめ
✅ ライフサイクルコスト(LCC)評価は、建物の“一生分の支出”を考える評価
✅ 初期・運用・更新・解体まで、すべての費用をトータルで見る
✅ FMにとって、最も未来志向でサステナブルな判断ツール!
🐥ぴよまる:ボク、今日から“未来のコスト”って言葉、大切にしたいと思った。
見えないけど、大事なものってたくさんあるね!
🐱うちのねこさん:ニャ。今日から“高耐久型キャットハウス”探してみようかな。
🐔にわのとりさん:すべての選択には“未来の理由”がある。LCCは、それを数字で語る手段なんじゃよ。
🐶うらのいぬさん:さてさて、次回からは“供給評価”編!
面積・稼働率・サービス――“提供される価値”を見ていくワン!
🎮次回予告:「供給評価ってなに?」
~ぴよまる、“ちょうどいい”のむずかしさに気づく~
🔗関連記事はこちら
➡第9章①:「FMの評価ってなんだろう?」
➡第9章②:「品格性評価ってどんなこと?」
➡第9章③:「快適性評価ってどうやるの?」
➡第9章④:「生産性評価ってどう見るの?」
➡第9章⑤:「安全性評価ってなにを見るの?」
➡第9章⑥:「耐用性評価ってどう考えるの?」
➡第9章⑦:「環境性能評価ってなにを見るの?」
➡第9章⑧:「満足度評価ってどうやるの?」
➡第9章⑨:「ファシリティコスト評価ってなんだろう?」
➡第9章⑩:「施設資産評価ってどうやるの?」
➡第9章⑪:「施設投資評価ってどう考えるの?」