楽しく学ぶ!ファシリティマネジメント講座(第9章⑫:「ライフサイクルコスト評価ってなに?」)

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~ぴよまる、建物の“長い旅”に出る~

 

🐥ぴよまる:ねぇにわのとりさん。建物って、最初にお金かけたら、それで終わりなの?

🐔にわのとりさん:いやいや、ぴよまるよ。
建物には建てたあとにも、ずっとお金がかかる
それをぜんぶまとめて考えるのが「ライフサイクルコスト(LCC)評価」なんじゃ!

🐶うらのいぬさん:今回は、建物の“人生トータル支出”を見て、コスパの良い選択を探る回だワン!

🐱うちのねこさん:オレのキャットタワー、初期費用安かったけど、爪とぎ部分だけ何回も交換してるニャ…


🏢 LCC=建物と一緒に歩む“生涯コスト”

🐔にわのとりさん:LCCとは、建物の一生(建設~解体)にかかるすべての費用を足し合わせて評価する考え方じゃ。

📌 LCCの主な構成要素

区分 内容
初期投資費用 建設費、設計費、設備導入費など、最初にかかるお金。
維持管理費用 清掃・点検・保守・管理人経費など、日常的な運用コスト。
修繕・更新費用 劣化や故障に対する修理費、設備の更新・改修費など。
エネルギー費用 電気・ガス・水道などの光熱費。省エネ対策で大きく変わる!
解体・処分費用 建物の役割を終えたときに必要な解体、廃棄の費用。

🐥ぴよまる:わぁ…建物って、最後までちゃんと見守っていく存在なんだね。

🐶うらのいぬさん:そう!だからFMでは「今が安い」じゃなくて、「一生のコストで見て安いか」を大事にするワン!

🐱うちのねこさん:オレも…長く使うものほど、しっかり選ぼうと思ったニャ。


🚩 LCC評価が役立つ場面~「今」だけじゃなく「これから」を考える~

🐔にわのとりさん:LCCは、こんなときに大きな力を発揮するんじゃ。

シーン 内容・活用イメージ
設備更新時の選定 例:省エネ型設備と通常型設備のコスト比較。長期的な運用コストまで見すえて選ぶ!
新築or改修の判断 新しく建てるべきか、今ある施設を直して使うべきかをトータルコストで比較!
材料・工法選びの比較 どの素材・どの工法が、耐久性・メンテナンス性・費用バランスに優れているかを検討!
FM戦略の立案 維持・更新・運用コストを見える化して、施設全体の戦略的な管理計画を立てる!

たとえば、初期コストが高くても運用費が安い設備なら、長期的にお得になる場合もあるんじゃ。

🐥ぴよまる:未来のために、ちょっと多めに投資するってことだね!

🐱うちのねこさん:LCC評価は、「今だけ」じゃなく「未来まで安心できる選択」をサポートしてくれるんだニャ。


🗺️ LCC=“未来の地図”~建物と歩む次の一歩~

🐶うらのいぬさん:LCC評価は、未来を考えるための「コストの地図」なんだワン。
最初から最後まで、全体像を見て選択するってすごく大事なんだよ。

🐔にわのとりさん:そうじゃとも。建物にとっての「持続可能な道」を探ること、それがLCCの真の目的なんじゃ。


📚 POINTまとめ

✅ ライフサイクルコスト(LCC)評価は、建物の“一生分の支出”を考える評価
✅ 初期・運用・更新・解体まで、すべての費用をトータルで見る
✅ FMにとって、最も未来志向でサステナブルな判断ツール


🐥ぴよまる:ボク、今日から“未来のコスト”って言葉、大切にしたいと思った。
見えないけど、大事なものってたくさんあるね!

🐱うちのねこさん:ニャ。今日から“高耐久型キャットハウス”探してみようかな。

🐔にわのとりさん:すべての選択には“未来の理由”がある。LCCは、それを数字で語る手段なんじゃよ。

🐶うらのいぬさん:さてさて、次回からは“供給評価”編!
面積・稼働率・サービス――“提供される価値”を見ていくワン!


🎮次回予告:「供給評価ってなに?」
~ぴよまる、“ちょうどいい”のむずかしさに気づく~


🔗関連記事はこちら
第9章①:「FMの評価ってなんだろう?」
第9章②:「品格性評価ってどんなこと?」
第9章③:「快適性評価ってどうやるの?」
第9章④:「生産性評価ってどう見るの?」
第9章⑤:「安全性評価ってなにを見るの?」
第9章⑥:「耐用性評価ってどう考えるの?」
第9章⑦:「環境性能評価ってなにを見るの?」
第9章⑧:「満足度評価ってどうやるの?」
第9章⑨:「ファシリティコスト評価ってなんだろう?」
第9章⑩:「施設資産評価ってどうやるの?」
第9章⑪:「施設投資評価ってどう考えるの?」

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