楽しく学ぶ!ファシリティマネジメント講座(第9章⑩:「施設資産評価ってどうやるの?」)

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~ぴよまる、建物の“ほんとうの価値”に出会う~

 

🐥ぴよまる:ねぇ、にわのとりさん。建物って、古くなっても価値はあるの?

🐔にわのとりさん:それが今回のテーマじゃな。
建物の価値――つまり「資産としての建物」をどう評価するか、それが「施設資産評価」なんじゃ。

🐶うらのいぬさん:ただの「古い」じゃなくて、“どれくらい価値が残っているか”が大事なんだワン!

🐱うちのねこさん:オレのキャットタワーも…爪とぎ痕があっても、味わいニャ。


🏢 施設資産評価とは? 建物の”本当の価値”を知る方法

🐔にわのとりさん:施設資産評価とは、建物や設備がどれくらいの「資産価値」を持っているかを見極める評価じゃ。
ざっくり言えば、その建物、いまいくら?どこまで使える?って話じゃな。

評価の主な視点は3つじゃ。

種類 内容 ポイント
① 時価評価(現在の市場価値) 今この建物を売ったら、いくらになるか? 売買市場での「リアルな価格感」
② 帳簿評価(簿価) 減価償却後の“会計上の価値” 帳簿(会計記録)上での数字。実際の市場価値とはズレることも。
③ 利用価値評価(実用性) 利便性・機能性・将来の収益性など、「使える価値」 実際に施設を使って得られるメリットに注目!

🐥ぴよまる:へぇ…“見た目の新しさ”だけじゃなくて、“どれだけ活躍できるか”も評価されるんだね!

🐱うちのねこさん:オレのキャットタワー、においはついてるけど機能は十分ニャ。

🐶うらのいぬさん:ぴよまる、実はこの「使える価値」が一番大事だったりするんだワン!


🔎 施設資産評価に使う情報 ~何を見る?~

🐔にわのとりさん:評価方法は目的によって違うが、たとえばこんな情報が使われるぞい。

項目 内容・ポイント
建築年と法定耐用年数 いつ建てられたか、どれくらい使えると見なされるかを確認する。
現在の劣化状況 点検記録や建物診断から、劣化の程度や修繕履歴を把握する。
立地や周辺環境 利便性や人気、地域の将来性など、外部環境も評価に影響する。
将来の収益予測 賃料収入や運用計画など、今後どれだけ収益が見込めるかを予測する。

🐶うらのいぬさん:資産として売るのか、使い続けるのか、活用方法によって見方も変わるワン!

🐥ぴよまる:建物って、ただの“モノ”じゃなくて“可能性”なんだね!


🗺️ 資産評価は「選択の地図」~どう生かすかを考えよう~

🐔にわのとりさん:施設資産評価は、単なる数字じゃない。
たとえば…

選択肢 内容
🛡️ 維持し続ける? 今の施設を大切に手入れしながら、使い続える方針
🏗️ リニューアルする? 設備や機能をグレードアップして、より快適な空間に生まれ変わらせるアプローチ
🏙️ 売却・再開発の候補にする? 施設の役割を終えたら、新たな価値を生み出すプラン

そんな「未来の選択肢を描く地図」でもあるんじゃ。

🐱うちのねこさん:にゃっ、まさかの“お引越しシナリオ”…!

🐶うらのいぬさん:でも、それも建物の寿命と価値をちゃんと見つめるってことだワン。


📚 POINTまとめ

✅ 施設資産評価は「建物の価値」を数字と視点で評価する仕組み
✅ 時価・帳簿・実用性という3つの軸で判断
✅ 評価は“将来の判断材料”になる、大事な戦略ツール!


🐥ぴよまる:ボク、古くても大切にされてる建物、なんだかかっこいいと思う。
年季って、歴史と愛情の証なんだね。

🐱うちのねこさん:オレのボロ毛布、資産評価してもらえないかニャ…。

🐔にわのとりさん:ぴよまるよ、価値は数字だけじゃ測れんが、数字を通して“気づき”が生まれんじゃよ。

🐶うらのいぬさん:さて、次は「施設投資評価」!
お金を“かける価値”をどう見極めるか、一緒に考えるワン!


🎮次回予告:「施設投資評価ってどう考えるの?」
~ぴよまる、“本当に必要な工事”を考える!~


🔗関連記事はこちら
第9章①:「FMの評価ってなんだろう?」
第9章②:「品格性評価ってどんなこと?」
第9章③:「快適性評価ってどうやるの?」
第9章④:「生産性評価ってどう見るの?」
第9章⑤:「安全性評価ってなにを見るの?」
第9章⑥:「耐用性評価ってどう考えるの?」
第9章⑦:「環境性能評価ってなにを見るの?」
第9章⑧:「満足度評価ってどうやるの?」
第9章⑨:「ファシリティコスト評価ってなんだろう?」

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