楽しく学ぶ!ファシリティマネジメント講座(第9章⑪:「施設投資評価ってどう考えるの?」)

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~ぴよまる、“本当に必要な工事”を考える!~

 

🐥ぴよまる:ねぇ、にわのとりさん、この前エレベーターが新しくなったけど、
あれって本当に必要だったのかな?

🐔にわのとりさん:それこそが「施設投資評価」の出番じゃ!
限られた予算の中で、“今やるべき工事かどうか”を見極めるのがこの評価なんじゃよ。

🐶うらのいぬさん:つまり、「本当に価値ある投資か?」を判断する、FMの戦略ポイントだワン!

🐱うちのねこさん:オレのキャットタワー増築も評価されるのかニャ…(どきどき)


💰 施設投資評価とは?~お金をかける価値を見きわめる~

🐔にわのとりさん:施設投資評価は、修繕・改修・リニューアルなど、
建物への投資が“経済的・機能的に見合うか”を判断する評価なんじゃ。

チェックポイントは主にこちらじゃ。

チェック項目 内容・見るポイント
① 投資対効果(コストパフォーマンス) 改修で得られる効果に対して、かかる費用が適切か?
② 期間収支(ライフサイクル) 投資額と運用コストをトータルで見て、損得を比較する。
③ リスク軽減効果 老朽化による事故や故障を防ぐ価値があるか?
④ 価値向上効果 建物の資産価値や利用者満足度が向上するか?

🐥ぴよまる:なるほど…「ただ直す」んじゃなくて、「それをやる意味」をちゃんと考えるんだね!

🐱うちのねこさん:オレのキャットタワー、段差を減らせば安全性アップで評価ポイント高いニャ!

🐶うらのいぬさん:その通り!
“感情”じゃなく、“根拠ある決断”をするのがFMの知恵”だワン!


📊 数値で見える投資判断~コストと効果を見える化しよう~

🐔にわのとりさん:たとえば、こんな指標で評価することが多いぞい。

指標 内容・見るポイント
ROI(投資利益率) 投資したお金に対して、どれだけ利益が出たかを見る指標。高いほど効率がいい!
IRR(内部収益率) 将来得られる収益を加味して、どれだけ割のいい投資かを見る指標。長期的な視点に強い。
回収期間 何年で投資した金額を回収できるか?短いほどリスクが小さい。
改修後の運用コスト削減額 改修によって毎年どれだけ運営費が安くなるかを数値化。
トラブル発生件数の減少予測 故障や事故が減ることで、間接的なコスト削減や安心感につながる。

🐥ぴよまる:おぉぉ、なんだか難しそうだけど、
「未来の安心のために今使う」って感じがしてかっこいいね!

🐶うらのいぬさん:そう!投資評価は、建物への“ラブレター”みたいなものだワン!

🐱うちのねこさん:ニャ…それなら、オレの居場所にも投資してもらえるようがんばるニャ。


👓 投資の判断は未来をつくる~今の決断が、明日を変える~

🐔にわのとりさん:施設投資は、「今すぐに成果が出る」ものだけではない。
未来の損失を防いだり、長く使うための土台を作ったりすることも多いんじゃ。

🐥ぴよまる:ボク、建物ってすごいなって思った。
お金をかけるって、ただ高いだけじゃなくて、“未来の選択”なんだね。


📚 POINTまとめ

✅ 施設投資評価は、建物の修繕・改修が“本当に価値ある支出か”を見極める判断基準
✅ コスト、効果、リスク、資産価値の観点から評価
✅ 「今やる意味」を数字と未来で語るのが、FMの知恵!


🐥ぴよまる:ボク、これからは「なんで直すのか」ってことにも目を向けてみるよ!

🐱うちのねこさん:オレも“にゃんこ補修計画”を立ててみるかニャ…。

🐔にわのとりさん:それぞれの投資には「未来を守る理由」がある。
それを見つけるのが、FMのプロというものじゃ!

🐶うらのいぬさん:次回は…いよいよ「ライフサイクルコスト評価」!
建物の“一生のコスト”を見てみようワン!


🎮次回予告:「ライフサイクルコスト評価ってなに?」
~ぴよまる、建物の“長い旅”に出る~


🔗関連記事はこちら
第9章①:「FMの評価ってなんだろう?」
第9章②:「品格性評価ってどんなこと?」
第9章③:「快適性評価ってどうやるの?」
第9章④:「生産性評価ってどう見るの?」
第9章⑤:「安全性評価ってなにを見るの?」
第9章⑥:「耐用性評価ってどう考えるの?」
第9章⑦:「環境性能評価ってなにを見るの?」
第9章⑧:「満足度評価ってどうやるの?」
第9章⑨:「ファシリティコスト評価ってなんだろう?」
第9章⑩:「施設資産評価ってどうやるの?」

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