~“未来の地図を描こう!チームの指針を見つける冒険~
🗺️ 目標って、どこへ向かう地図?
🐥ぴよまる:ねぇにわのとりさん、前に「FM戦略はパズルだよ」って教えてくれたけど…そのパズルって、完成したら何になるの?
🐔にわのとりさん:ふむふむ、よい質問じゃの。FM戦略は「考え方の地図」…そしてその地図には、“目標”というゴール地点があるんじゃ。
🐱うちのねこさん:ってことは、その目標に向かって、ひとつずつピースをはめていく感じニャ?
🐶うらのいぬさん:でもさ…目標って、どうやって決めるの?「とりあえず成長!」みたいなふんわりじゃダメだよね?
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🎯 FM目標の立て方(解説)
FMの目標は、「なんとなく頑張る」ではなく、経営と連動した“明確な意図”を持つ必要があります。
大きくわけて、2つの立て方があります。
🔹1. 経営目標ベース型
→ 経営の方向性から逆算する方法
(例:「生産性を高めるために施設を改修する」など)
🔹2. 評価ベース型
→ 現在の施設の問題点から課題を抽出し、改善目標を定める
(例:「老朽化による維持費増に対応するため、設備更新を進める」など)
🧱「課題」は“壁”じゃなくて“設計図”
目標に向かうには、“課題”の把握が欠かせません。
ここで大切なのは、課題をただの「問題」として見るのではなく、目標に向けた“設計図”のように扱うことです。
FMでは、以下の3つの視点から課題を探ります。
📌 課題の3つの視点
- 品質の視点(安全・快適性など)
- 財務の視点(コスト・効率など)
- 供給の視点(施設の数・配置など)
🕵️ 施設管理の“12皿コース”で目標達成を味わおう!
🐔にわのとりさん:さらにのう、ファシリティマネジャーが目標を立てるとき、特に注意しておくとよい12の視点があるんじゃ。
📋 ファシリティマネジャーのチェックポイント12
- 法令順守やリスクへの対応はできているか
- 建物や設備の維持管理は計画的か
- エネルギーや資源の効率的な使用がされているか
- コスト管理と費用対効果の見直しはできているか
- 建物の機能や配置は最適か
- 利用者の満足度や安全性は十分か
- 建物のライフサイクルコストを見通しているか
- 施設ごとの役割分担は明確か
- 人的資源(スタッフ)の体制は整っているか
- データや情報管理のしくみはあるか
- 外部委託のバランスや品質は適切か
- 社会や環境への配慮が組み込まれているか
🐥ぴよまる:わぁ〜、12個も!? これ全部見てるなんて…ファシリティマネジャーさんって、まるで“施設の探偵”だね!
🐱うちのねこさん:においのしない犯人も見つけそうニャ…すごいニャ…。
🧙♂️ おまけ:12項目のチェックポイントを、しっかり・楽しく・ふんわり覚えられる語呂合わせ
🍴12項目を“コース料理”に見立てて覚える!
- フ:法令順守
- ル:ルールある維持管理
- コ:コスト意識
- ス:スマートなエネルギー運用
- チ:チェックする満足度
- ェ:エリア配置は適正?
- ッ:ツール(情報管理)は整備済?
- ク:クオリティの外注管理
- デ:データも見える化!
- ザ:ザ・ライフサイクル(LCC)
- ト:トータルな社会貢献も忘れずに!
🐥ぴよまる:なんか、おいしそう…!
🐶うらのいぬさん:…たしかに、施設管理って、コース料理と同じくらい段取りが大事かも!
📚 POINTまとめ
- FM目標は、経営とリンクした「具体的な未来のゴール」
- 課題はその達成に向けての“設計図”であり、分析のカギ
- 3つの視点(品質・財務・供給)+12のチェックポイントで、未来を描く精度が上がる!
🎮 次回予告:第6章③「FM施策の立案」
~戦略から実行へ、“道筋を照らす光”~
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