~ねこさんが語る“維持保全”の哲学~
🐥ぴよまる:ねぇねぇ、建物ってずーっと使ってるけど、壊れたりしないの?
🐱うちのねこさん:オレたちが気づかなくても、建物ってじわじわ疲れていくもんニャ。
ずっと使いっぱなしじゃ、へたっちゃうんだニャ。
🐔にわのとりさん:まさにその通りじゃ。
建物の健康を保つのが「維持保全業務」じゃな。これは、点検と修繕の2本柱で成り立っておる。
🐶うらのいぬさん:それはまるで、建物のお医者さんワン。
小さな異常を早く見つけて、未来のトラブルを未然に防ぐんだよ。
🛠️ 維持保全ってなに?
🐥ぴよまる:“点検”と“修繕”…どう違うの?
🐔にわのとりさん:うむ、維持保全にはこの2つがあるんじゃ。
🔧 保全とは?
- ① 点検・保守
→ 日常的に設備の状態をチェックし、トラブルを未然に防ぐ - ② 修繕・改修
→ 劣化や不具合を修正・改善する工事や対応 - (この2つを合わせて「保全」と呼びます)
🐔にわのとりさん:日常点検はまるで“健康診断”、保全は“治療や予防接種”みたいなもんじゃな。
-
① 点検・保守
🐱うちのねこさん:オレ、エレベーター止まったときめっちゃ困ったニャ。
🐶うらのいぬさん:だからこそ、日常点検や定期点検が大事なんだワン。
たとえば、電気設備、防火設備、昇降機、冷凍機…全部しっかりチェックしてるんだよ。
🐔にわのとりさん:法令でも定められておるからの。点検は“安心を積み重ねる”仕事なんじゃ。
🐥ぴよまる:点検って…地味だけど、めっちゃヒーローじゃん!
② 保全(修繕・改修)
🐱うちのねこさん:修繕って、“壊れてから直す”イメージあるけど、それだけじゃないニャ。
🐔にわのとりさん:そうじゃ。今どきの保全は“計画的に直す”のが基本。
「長期修繕計画」や「中期改修計画」で、建物を長く使う工夫をしとるんじゃ。
🐶うらのいぬさん:それが“ライフサイクルコストの削減”にもつながるワン。
あらかじめ準備しておけば、いざという時も安心だよ。
ファシリティマネジャーの役割
🐥ぴよまる:でも…それって全部、誰が考えてるの?
🐔にわのとりさん:ファシリティマネジャーの出番じゃな。
点検記録、建物の履歴、診断データ…すべてをもとに、何を・いつ・どう保全するかを決めるのじゃ。
🐶うらのいぬさん:建物のカルテを読んで、未来のトラブルを先回り。まさに名医ワン!
🐱うちのねこさん:オレもイスのガタつき、ちゃんと報告しよ…それが建物を守る第一歩ニャ。
📚 POINTまとめ
✅ 維持保全は建物の“健康”を守る仕事!
✅ 点検・保守は“異常を起こさせない”ための予防活動
✅ 修繕・改修は“壊れる前に整える”未来への準備
✅ ファシリティマネジャーは建物のカルテを読み解く名医!
🐥ぴよまる:建物って、ほんとに生きてるみたいだね…やさしく見守ってあげなきゃ。
🐱うちのねこさん:そうニャ。だってオレたち、毎日その中で暮らしてるんだもんニャ。
🐶うらのいぬさん:その通り!ちょっとした変化にも気づける感性、大切にしたいワン。
🐔にわのとりさん:よし、次は「アウトソーシング」について学ぶとしようかの。
任せることの大切さ、ここからが次のステップじゃぞい。
🎮次回予告:「任せ上手が会社を変える!」
~アウトソーシングの光と影~
🔗関連記事はこちら
➡第8章①:「運営維持ってなに?」
➡第8章②:「ユーザーと施設の幸せな関係」